国内の医療機関は、どこも慢性的な看護師不足で、看護師が激務に追われる職場は少なくありません。過剰な負担を受けて疲弊してしまった看護師が、職場を離れて復職しないまま他の職業に転職するケースも珍しくないでしょう。しかしながら、せっかく看護師の資格を取得したのに、仕事に生かせないことは、非常に惜しまれています。そこで、海外に出て他国で看護師として活躍する場を求める人も増えています。海外で看護師として貢献する方法は、2つあります。

1つは、国際看護師の資格を取得して、長期にわたり海外で看護師として医療機関に勤務する方法です。先進国であれば、休暇や給与などの面で看護師の待遇は良く、日本の倍以上の給与を得たり、毎年連続1ヶ月以上の休暇を消化したりすることも、珍しくありません。さらに、先進国の看護師資格は細分化されていて、上位の資格なら医師と同等の扱いを受けられます。国際看護師の資格取得条件は、国によって異なり、語学力テストだけの国もあれば、看護学の分野の試験を課す国もあります。

もう1つは、青年海外協力隊や国境なき医師団などが募集する看護ボランティアとして、発展途上国に赴くことです。先進国のような厚遇は望めないものの、半年から2年ほどの期間だけ現地の医療現場で看護師として活躍できます。現地滞在費用の補填や休業補償などを受けられることもありますが、日本より高い報酬は望めません。しかし、現地の困窮した医療事情を目の当たりにしながら、看護師としてできることを精一杯やり尽くした達成感や充実感を得られるでしょう。